1歳の誕生日イベント、一升餅のやり方ってどうすればいい?
1歳のお誕生日、お子さんの初めての誕生日となりますよね。
お子さんが生まれてからの一年間、振り返ってみると色々な出来事や想いが思い出され、あっという間の一年だったという人も多いのではないでしょうか。
これからも元気に健やかに大きく成長してくれることを切に願うばかりです。特別な一歳のお誕生日のイベントとして「一升餅」にてお祝いをしてみたらいかがでしょうか。
今回は、「1歳の誕生日の一升餅についてとやり方、残ったお餅の対応」についての情報をお裾分け致します。
1歳の誕生日の一升餅とは?
「一升餅(いっしょうもち)」とは、その名の通り、一升のお米(約1.8キロ)で作ったお餅のことです。
そもそも昔の日本の風習には、現在のようにお誕生日を毎年祝うという風習はありませんでした。1歳まで生きるのが大変であったため、生まれてから初めての1歳の誕生日だけは、その家庭の祝い事として「一升餅(一生餅)」の行事が行われていたようです。
一歳のお誕生日に行なう「一升餅」のお祝い行事は、一升餅の【一升(いっしょう)】と、子どものこれからの人生である【一生(いっしょう)】を重ね合わせたものです。
1歳まで無事に成長したことに感謝し、これから先の子どもの人生において、次の3つの願いを込めた昔ながらの伝統行事となります。
≪3つの願い≫
●一生(= 一升)食べる物に困ることのないように
●一生(= 一升)健康で元気に過ごせるように
●一生(= 一升)丸いお餅の形のように、円満な人生を送ることができるように
また、一升餅の儀式では、一升餅を子どもに背負わせる方法が一般的です。一升餅を子どもに背負わせる理由としては、
「背負いきれないほどの食べ物に恵まれますように」
という願いが込められているのです。
一般的には「一升餅」と呼ばれていますが、地域の風習によって様々です。他には、「一生餅」、「誕生餅」、「背負い(しょい)餅」、「立ち餅」、「力(ちから)餅」、「踏み餅」、「転ばせ餅」などという呼び方もあり、お祝いの仕方も様々です。お住いの地域で確認してみて下さいね。
1歳のときにやる一升餅のやり方は?
さて、一升餅の儀式はどのように行えばよいのでしょうか。まずは必要なものをご紹介しますね。
必要なもの
必ず必要なのがお餅ですね(^^;)
お正月等にお餅を毎年ついているというご家庭であれば、いつものようにお餅をついて準備することが出来ますが、お餅をつく方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
お餅を入手するには以下の方法があります。
≪準備するもの≫
■一升(約1.8kg)のお餅
■風呂敷もしくはリュック(背負わせる場合)
■ビニールシート(踏ませる場合)
≪一升餅の入手方法≫
■近所の和菓子(お団子やさん等)で購入
■インターネット通販で購入
最近では、一升餅のお誕生日イベント用として、色々なニーズに合わせたものが扱われていますので、お好みに合わせて選んでみて下さいね。
■形 : 丸型、ハート型
■色 : 白、紅
■大きさ: 標準タイプ、小分けタイプ(2個、6個、10個)
■その他: 名前、家紋入り
一升餅のお祝い方法
お祝い方法も各地域によって様々ですが、大きく分けると「背負わせる方法」と「踏ませる方法」の2つとなります。
「背負わせる方法」が最も多く、「踏ませる方法」は九州地方で多いようです。
≪背負わせる方法≫
・風呂敷に一升餅を包み、たすき掛けをして子どもの背中に背負わせる
※首に負担がかかるような背負わせ方はしないようにして下さいね
・そのまま子どもを歩かせる
※背負って歩くことができたら「この先の人生、力強く歩んでいける」として縁起が良いとされています。
1歳の子どもが約2キロもの重さがある一升餅を背負って歩くことはなかなか難しいことだと思います。背負ったまま動けなかったり、つかまり立ちをしてなんとか歩けるかどうかという感じではないでしょうか。
背負って立つこともできない場合や、転んでしまい尻もちをついた場合でも問題ありません。座ったままのときは「跡取りができた」と考え、尻もちをついたときは「厄を落とせた」と考えるのでいずれにしても縁起がよい儀式なのですね。
また、最近では、風呂敷ではなく、リュックに一升餅を入れて背負わせるというやり方もあります。リュックのほうが、両肩にお餅の重さがかかるので、転びにくいというメリットがあります。
上記以外の可愛らしいリュックを扱っているお店です。
≪踏ませる方法≫
・一升餅の上にわらじを履かせて、踏ませます。
お餅を踏ませる理由としては、お餅を大地に見立て、
「地にしっかりと足をつけて進んでいけるように」
という願いが込められているのです。
一升餅のお祝いの儀式のやり方は、地域によって様々ですので、祖父母や地域の年配の方に伺ってみては如何でしょうか。
一升餅での残りはどうすればいいの?
一升餅は、普通のお餅ですので、お祝いに使ったあとはもちろん食べることができます。
ですが、一升(約1.8キロ)の分量のお餅はなかなか食べきることはできませんよね。お餅は水分を含んでいるので、冷蔵庫に入れてもすぐにカビが生えてきてしまいます。
そこで、一升餅の残りのお餅は、
・切り分けてお配りする(お祝いしてくれた家族、親戚、ご近所の方など)
・必要な大きさにカットし、天日干し、カラカラになるまで乾燥させる
※1cm以上厚くカットすると、乾燥しにくいので、出来るかぎり薄くカットしましょう。
ことをオススメします。お餅を乾燥させることで、長期保存することが可能となります。
1歳の誕生日の一升餅とは? まとめ
今回は、「1歳の誕生日の一升餅についてとやり方、残ったお餅の対応」についての情報ををお裾分け致しました。
如何でしたでしょうか?
生まれてから、日々成長する我が子に、喜びと驚きの繰り返しだったことだと思います。
初めてのお誕生日である1歳の記念日に家族みなさんで、「一升餅」のお祝いをしてみてはいかがでしょうか。
一緒餅を一生懸命に背負う我が子の姿は、きっと微笑ましいですよ♪