正月飾りの破魔弓や羽子板の飾り方はどうすればいいのかな?
初正月を迎えるお子さんに、おじいちゃんやおばあちゃんから「破魔弓(はまゆみ)」や「羽子板(はごいた)」を贈っていただいたという方も多いのではないでしょうか。
破魔弓や羽子板の意味は知っているけれども、飾り方や飾る場所、何歳まで飾ったらいいのかなど、分からないこともあるかと思います。
今回は、「正月飾りの破魔弓と羽子板の飾り方、飾る場所、いつまで飾るのか」についての情報をお裾分け致します。
正月飾りの破魔弓と羽子板の飾り方はどうすればいい?
お子さんの無病息災と悪いこと(厄)が近寄ってこないようにという願いを込めて、お正月飾りに男の子には「破魔弓」、女の子には「羽子板」を贈る風習があります。
正月の時期に贈るものは、「お相手の方が無事新春を迎えられますように」という願いが込められていますので、一般的には12月中旬頃までに届くようにするものです。
その為、破魔弓や羽子板は、12月中旬くらいから12月30日までに飾ることが一般的です。
避けなけらばならないのが、12月29日と12月31日(大晦日)です。
29日は、「苦しみ」を連想させるために、避けるようにします。
また31日の大晦日に正月飾りを飾るのは「一夜飾り」といいます。お正月の前日に飾る一夜飾りは、良くないとされています。
本来お正月の行事は、【年神様】という新年の神様を家に迎え、おもてなしをし、お見送りをする というものです。
この年神様が、これから始まる新しい一年の幸せと恵みと一緒に、私たちに「魂」を分けて下さるとされています。
新しい年の年神様がいらっしゃられるのは、12月31日の早朝です。つまり年神様をお迎えするための飾りの準備を31日の日中にしていたのでは間に合いません。
年神様をお迎えする飾りがなければ、『この家は、神は必要ないんだな』と新しい年神様は判断され、帰ってしまいます。
今年の一年間、家族のことを守ってくれていた年神様は1月1日の0時にお帰りになります。
新しい年神様を迎えることが出来なかった場合には、一年間、その家を守って下さる年神様が不在となり、一年間ご加護を受けることが出来なくなってしまうのですね。
このような理由により、一夜飾りは良くないとされています。
そして新年を迎え、無事お正月を迎えたのち、破魔弓や羽子板はいつまでに片付ければいいのでしょうか。
通常、正月飾り(門松、松飾りなど)は、「松の内」の期間中飾る物です。
この松の内の期間は、地域によって違っていますが、大正月や小正月までが一般的です。
≪松の内の期間の違い≫
関東 | : | 1月 |
7日 |
(大正月)まで |
関西 | : | 1月 |
15日 |
(小正月)まで |
※関東、関西の中でも地域によって異なります。
破魔弓や羽子板も松の内(1月7日もしくは15日)まで飾るのが一般的です。
ですが破魔弓と羽子板は、他の節句のときにも飾ることが出来るのです。
女の子の場合であれば、3月には桃の節句がありますよね。この時期に雛人形と一緒に羽子板を飾りましょう。
男の子の場合は、5月に端午の節句があり、五月人形と一緒に破魔弓を飾ると良いと思います。
一緒に飾ることで、より華やかな飾り付けになりますよね♪
この破魔弓や羽子板は、「厄祓い」という縁起物ですので、もし邪魔にならないようであれば一年中飾っていても問題はありません。
ですが、場所の問題や季節感などを考慮すると、私のオススメとしては、
■飾り始める時期:クリスマスが終わってから(26日~28日)
■仕舞う時期 :雛人形もしくは五月人形と一緒に片付ける
ですね。ご参考にしてみてはいかがでしょうか。
正月飾りの破魔弓と羽子板を飾る場所はどこがいいの?
子どもたちの厄を祓ってくれる破魔弓と羽子板です。
飾る場所に決まりや、効果が得られる場所というのはあるのでしょうか。
基本的に、破魔弓と羽子板を飾る場所に決まりはありません。
少し前までは、お家の中で格式の高いとされている床の間や客間に飾るということが一般的だったそうです。
生活するにも邪魔になりませんし、新年のご挨拶に訪問してくださったお客様にお披露目するという目的もありました。
しかし、今現在の住宅環境では床の間や客間がない場合が多いですよね。
そのため、「子どもの健やかな成長と幸せを願う」ということが目的ですので、家族が集い、長い時間を過ごす「リビング」に飾るという人も多いです。
また、「厄祓い」とう意味もありますので、「玄関」に飾ることで、悪い気や厄が家に入ってこないようにとする考え方もあります。
ただし、大切な飾り物ですので、飾る際、以下の点に注意するようにしましょう!
≪飾る際の注意点≫
■直射日光が当たらない場所に飾る
■水や油が掛からない場所に飾る
※キッチンの近くや水槽の近くは避ける
■湿気のない場所に飾る
※窓際などで結露しやすい場所は避ける
■生活動線の邪魔にならない場所に飾る
また、破魔弓と羽子板をどちらの方角に向けたらいいかを気にされるかたもおられると思います。
破魔弓などは、「凶」方向に向けておくほうが良いという意見もありますが、どちらも飾る方角に決まりはありません。
上記の飾る場所の注意点に気を付け、お子さんをいつも見守ってくれる場所に飾ると良いでしょう♪
正月飾りの破魔弓と羽子板はいつまで飾るもの?
明治時代の始めくらいまでは、「元服の儀」(今でいう成人式:15歳前後を成人とみなす)を迎えるまで飾られていたようです。
現在ではいつまで飾るものなのか、年齢的な決まりはありません。
この元服の儀が引き継がれたと考えられている「立志式(りっししき)」まで飾るという地域も一部にあります。
※立志式・・・15歳を迎えることのお祝いの儀式で、中学2年生(14歳)が参加する行事
破魔弓と羽子板をいつまで飾るのかは、ご家族でご相談の上、決められたら良いと思います。
正月飾りの破魔弓と羽子板の飾り方は? まとめ
今回は、「正月飾りの破魔弓と羽子板の飾り方、飾る場所、いつまで飾るのか」についての情報ををお裾分け致しました。
如何でしたでしょうか?
お子さんがいくつなられても、親が子どもの無病息災や健やかなる成長を願う気持ちというものに変化はありません。
飾る時期や、場所ではなく、いつまでもお子さんのことを思い、飾り続けることが良いことではないのかなと思います。
素敵なお正月飾りでお正月をお迎えくださいね♪
関連記事情報
初正月についての記事は以下のものがあります。
もし宜しければご覧になり、参考にしてみてくださいね♪