鯉のぼりをベランダで飾りたいんだけど・・・
桜の時期が終わると、次第に青空と新緑のコントラストが素敵な季節になっていきます。
大きな青空を「川」に見立て、鯉のぼりが優雅に泳ぐ姿が増えてきますよね。
少し前までは、庭に柱やポールを立て、大きな鯉のぼりを飾るというお家もありましたが、最近では、住宅事情や設置の気軽さ等の面から、ベランダに飾るというご家庭が増えてきています。
初めてベランダに鯉のぼりを飾る場合、飾り方や選び方などをどうしたらいいのか分からないことも多いと思います。
今回は、「鯉のぼりベランダでの飾り方や選び方のコツ、風、雨、夜はどうするのか」についての情報をお裾分け致します。
鯉のぼりベランダでの飾り方はどうする?
鯉のぼりは、基本には5種類のパーツ(回転球、矢車、鯉のぼり、ポール、紐)から構成されています。はじめにこのパーツの目的や意味などを簡単にご紹介しますね。
≪鯉のぼりの基本パーツの目的と意味≫
■回転球
鯉のぼりの一番上には、金色に輝くクルクルと回る玉がついています。この玉のことを「回転球」といいます。
この回転球をキラキラと光らせることで、神様に気付いてもらう必要があります。
神様に気付いてもらうことでご加護を頂き、健康に過ごせると言われています。
■矢車
回転球の下についている風車は「矢車(やぐるま)」といいます。
矢車は回るとカラカラという音がします。この音を出すことにより魔除けになると言われています。
しかし、ご近所への騒音問題もありますので、静音タイプのものが増えてきています。
■鯉のぼり
種類 | 色 | 意味 |
吹き流し | 五色 | 魔除け |
真鯉(まごい) | 黒色 | お父さん |
緋鯉(ひごい) | 赤色 | お母さん |
子鯉(こごい) | 青色 | こども |
※五色:黒、赤、青、黄、白
■ポール
鯉のぼりを泳がせるための骨格となる柱です。アルミ製のものが多いです。
■ロープ(紐)
鯉のぼりをポールに取り付ける為のものです。
そして、この鯉のぼりをベランダで飾る場合、ポールをいずれかの方法で固定させる必要があります。
この固定方法は大きく分けると2つの方法があります。
≪ポールを固定する方法≫
■スタンドタイプ
ポールをスタンドにて自立させるタイプです。
ポールが倒れないようにスタンドに重し(水、砂、ブロックなど)を乗せます。
【メリット】
・簡単に設置できる。
・ベランダ以外でも設置可能。
【デメリット】
・スタンド及び重しを置くための床面積を確保する必要がある
■手すりに固定するタイプ
ベランダの手すりにポールを固定するタイプです。
手すりの壁やフェンスなどに専用取付金具を使用し固定します。
【メリット】
・ベランダの床は現状のまま使用可能
【デメリット】
・手すりの形状によっては取付しにくい
・手すりの形状に合う取付金具がない、もしくは価格が高い場合がある
また、ポールを使用しないで、鯉のぼりを飾る方法もあります。
川の両岸などにロープを渡し、その間に鯉のぼりを取り付け、鯉のぼりが、横一列になって泳いでいる写真や映像などを見たことはありませんでしょうか?
ベランダの手すりや物干し竿の両端にロープを結び、その間に鯉のぼりを取り付けることで鯉のぼりを横一列にして泳がせることができます。
≪ポールを使用しないで鯉のぼりを飾る方法≫
■ベランダの手すりに直接ロープを取り付ける
■物干しの竿もしくはフックにロープを取り付ける
ポールを使って縦に泳ぐ鯉のぼりも素敵ですが、横一列になって泳ぐ鯉のぼりは、なんだか仲が良さそうでいいなって思います♪
鯉のぼりベランダ用の選び方のコツは?
ベランダ用の鯉のぼり、ご家庭の事情によって、選ぶポイントは異なりますよね。
選ぶときに気を付けた方がいいかなと思う部分をご紹介していきますね。
≪選び方のコツ≫
■取付方法を決める
まずは、飾り方を決めましょう!
・ポールを使う? 使わない?
・スタンドタイプ? 手すり固定タイプ?
ベランダの状況に合わせ、最適なものを選択するようにしましょう。
■サイズを決める
ベランダ用の鯉のぼりのサイズは、2m以下(2m、1.5m、1.2m)がほとんどです。
集合住宅(アパートやマンションなど)の場合は、上下左右のお宅まで距離を考慮し、ポールや鯉のぼりが邪魔にならないサイズを選ぶようにしましょう。
鯉のぼりのサイズが大きい場合のメリットとしては、泳いでいるときの見応えがあるということです。
デメリットとしては、、それなりの風が吹かないとなかなか泳がない、絡まりやすいということが挙げられます。
■素材を決める
鯉のぼりの素材としては、3種類(ナイロン製、ポリエステル製、綿製)があり、現在ではナイロン製かポリエステル製が一般的です。
比較項目 |
ナイロン |
ポリエステル |
耐久性 |
3~5年 |
8~10年 |
撥水性・耐水性 | 〇 |
◎ |
価格 |
- |
ナイロンより高い |
素材には一長一短があります。ポイントとしては、「いつまで鯉のぼりを飾るか」、「撥水性をどう考えるか」ということです。
小学生卒業までとなると12年間飾ることになります。
また外に飾るものなので、雨や夜露などの影響は必ずあります。
このあたりを考慮して決めるようにしましょう。
■回転球、矢車を確認
この二つは風によって回ります。
その為、回転音、風切り音が鳴ります。
ご近所に配慮する必要がある場合には、極力「静音タイプ」のものを選択するようにしましょう!
鯉のぼりベランダに出したまま?風雨夜はどうする?
鯉のぼり、一度出したら、片付けるときまで出したままでいいのでしょうか。
鯉のぼりをベランダで飾る場合に一番気を付けなければならないのは、「風」です。
風が無ければ、だらんとぶら下がっているだけなので、飾る意味もなくなってしまいますが、強すぎるのも困りものなのです。(汗)
風によって、鯉のぼりがあおられ、鯉のぼりが飛んで行ってしまうこともあります。
場合によってはポールが外れ、下に落下してしまうなんて場合も考えられますよね。
鯉のぼりが飛ばされたり、ポールが下に落下したりして、事故になってしまうことだけは避けなければなりません!
その為、鯉のぼりを飾る期間は、「風」の情報に注意するようにしましょう。
また、雨に濡れることによって耐久性が落ちるということがありますが、「撥水性」があれば、多少濡れる程度であれば心配する必要はないと思います。
ただ、明らかに一日雨模様のときは、しまうようにしましょう。
そして夜は出来る限り、しまうようにしたほうが無難だと思います。
夜寝るときに風は吹いていないけれど、夜中に風が吹き荒れ、「朝起きたら、真鯉がいなくなっていた」なんてことがあるかもしれません。
鯉のぼりベランダでの飾り方や選び方のコツは? まとめ
今回は、「鯉のぼりベランダでの飾り方や選び方のコツ、風、雨、夜はどうするのか」についての情報をお裾分け致しました。
如何でしたでしょうか?
お子さんの立身出世を願う鯉のぼりです。
ご自宅のベランダ状況や生活スタイルなどを考慮し、素敵な鯉のぼりを飾ってあげて下さいね♪
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