沖縄のパワースポット、聖地である御嶽(うたき)って?
沖縄はむかし、「琉球王国」と言われ、日本とは別の国であったことはご存知の方も多いと思います。
琉球王国の創世神である女神アマミキヨが久高島に降り立ち、島々をはじめ神々をお祀りするための聖地そして我々の祖先である「人」を作ったとされています。
そして人間は、その聖地となる祭場にて、神々に対して五穀豊壌や子孫繁栄などをお祈りするようになりました。
今回は、「沖縄のパワースポット聖地である御嶽(うたき)の種類とアクセス方法」についての情報をお裾分け致します。
沖縄のパワースポット聖地である御嶽(うたき)とは?
「神社」・・・、みなさんご存知ですよね。
日本の神道の信仰に基づき、神様をお祀りするための祭祀施設(さいししせつ)です。
「御嶽(うたき)」は琉球の信仰における祭祀などを行うための場所となります。
御嶽の多くは、人工的な建物ではなく、自然の空間そのものを利用した祭場で、森や岩窟(がんくつ)などの場所に築かれています。琉球の信仰では神様にお仕えするのは女性のみとされ、琉球王国時代において、御嶽は男子禁制でした。
※現在でもその信仰が残っている場所もあります。
「ノロ(祝女)」と呼ばれる神官が儀式を通して、神様を招き、五穀豊壌、無病息災、子孫繁栄、地域や国の安泰を祈りました。
沖縄のパワースポット聖地である御嶽(うたき)の種類は?
琉球王国の創世神である女神アマミキヨは7つの聖地をつくり、『琉球開闢七御嶽(りゅうきゅうかいびゃくななうたき)』として神聖化されています。
琉球開闢七御嶽について
その七御嶽は以下のものがあり、並びの順はアマミキヨが作った順番とされています。
- 安須森御嶽(あすむぃうたき)※辺戸御嶽
- クバ御嶽(くばうたき)※クボウ御嶽
- 斎場御嶽(せーふぁうたき)
- 薮薩御嶽(やぶさつうたき)
- 天つぎあまつぎの御嶽(あまつぎあまつぎうたき)※雨粒天次御嶽
- フボー御嶽(ふぼーうたき)※久高島クボー御嶽
- 首里森御嶽(すいむいうたき)
東御廻りの御嶽
聖地を巡る廻り方の一つに「東御廻り(あがりうまーい)」があります。
太陽の昇ってくる東を聖なる方角と考えて、首里からみて太陽が昇る東側にある御嶽を巡るものです。
起点は首里城外にある「園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)」で、全部で20か所の御嶽を巡ります。
琉球開闢七御嶽である、「斎場御嶽」は7番目、「薮薩御嶽」は13番目、「天粒天次御嶽」は18番目となります。
今帰仁上りの御嶽
もう一つの廻り方として、今帰仁一帯の聖地を巡礼するものが「今帰仁上り(なきじんぬぶい)」です。
起点は今帰仁グスク内にある「カラウカー」で、全部で17か所の御嶽を巡ります。
琉球開闢七御嶽である、「クバ御嶽」は5番目です。
沖縄の御嶽(うたき)へのアクセス方法
琉球開闢七御嶽のそれぞれの御嶽へのアクセス方法をご紹介していきますね。
安須森御嶽(あすむぃうたき)
最北端にある御嶽です。「阿須森御嶽の登山口」を目指していきましょう。
国頭村役場から登山口までは約20km、車で約24分です。
そこから徒歩(登りは約40分、下りは45分程度)で行きます。
軽登山となりますので、しっかりとした靴、服装を着用するようにしましょう!
所在地 | 沖縄県国頭郡国頭村辺土 |
TEL | 0980-41-2101(国頭村役場企画商工観光課) |
駐車場 | 無料(阿須森御嶽 登山口に3台程度) |
クバ御嶽(くばうたき)
地元では「ウガミー」と呼ばれており、山全体(標高約200m)がクバ御嶽です。
山の中に3つの拝所と洞窟(解きの岩屋)があり、洞窟は子宝祈願の拝所になっているそうです。
今帰仁城跡の近くにありますので、『今帰仁城跡』を目指していきましょう!
駐車場は、県道115号脇にある今帰仁城跡の駐車場を利用するのがオススメです。
ここから少し歩くとクバ御嶽への案内版が出てきます。悪路が続き、足元が悪いので歩きやすいスニーカーなどの靴を履いて行くようにしましょう。
所在地 | 沖縄県国頭郡今帰仁村 | |
駐車場 | 今帰仁城跡 | 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101 |
料金 | 無料 |
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TEL | 0980-56-1057(今帰仁村観光協会) | |
ウェブサイト | 今帰仁城跡 |
斎場御嶽(せーふぁうたき)
斎場御嶽は、沖縄本島における最高の聖地です。
岩が半三角形になっている洞門を見たことがあるかたも多いと思います。この洞門をくぐり抜けた先に、「三倉理(さんぐーい)」と言われている拝所があります。
そしてその左側には、久高島を望み、祈りを捧げる「久高遙拝所」があります。
駐車場及びチケットを販売している「南城市地域物産館」を目指していきましょう!
斎場御嶽の入口となる「緑の館・セーファ」までは、南城市地域物産館の駐車場から約600m、徒歩約7分程度の場所にあります。
所在地 | 沖縄県南城市知念字久手堅地内 | |
TEL | 098-949-1899(緑の館・セーファ) | |
営業時間 | 3月~10月 | 9:00~18:00 |
11月~2月 | 9:00~17:30 |
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料金 | 大人(高校生以上) | 300円 |
小人(小・中学生) | 150円 |
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チケット販売所&駐車場 | 南城市地域物産館 | 沖縄県南城市知念字久手堅539 |
駐車場料金 | 無料(約150台) |
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ウェブサイト | 斎場御嶽 |
薮薩御嶽(やぶさつうたき)
那覇空港から南東方向に約22km、車で約40分のところに藪薩御嶽はあります。
『cafeやぶさち』さんの第2駐車場の奥に藪薩御嶽への看板が設置されていますので、まずは『cafeやぶさち』さんを目指しましょう!
看板の先の遊歩道を少し歩いていくと藪薩御嶽の拝所があります。
専用の駐車場はありませんので、『cafeやぶさち』さんを利用し、そのついでに藪薩御嶽に立ち寄るかたちにした方が無難だと思います。
所在地 | 沖縄県南城市玉城百名643 | |
駐車場 | Cafeやぶさち | 沖縄県南城市玉城百名646-1 |
料金 | 無料(50台)※cafeやぶさちさんを利用すること |
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TEL | 098-949-1410(cafeやぶさち) | |
ウェブサイト | cafeやぶさち |
またcafeやぶさちさんの企画にて、『cafeやぶさちツアー 聖地でお散歩&カフェ』というものをやっています。
薮薩御嶽をはじめ近くの伝説の場所を歩きながら巡るツアー(所要時間:2時間)ですので、こちらを利用してみるのもよいかと思います♪
≪ツアー内容≫
- 藪薩御嶽(やぶさつうたき):琉球開闢七御嶽のひとつ
- 美生之御嶽(みほのうたき):安産、子宝の拝所
- ヤハラヅカサ:アマミキヨが最初に下り立ったとされている場所
- 浜川御嶽(はまがわうたき):人類発祥の地として伝説が残る場所
- 受水走水(うきんじゅはいんじゅ):稲作発祥の地として伝説が残る場所
天つぎあまつぎの御嶽(雨粒天次御嶽)
天つぎあまつぎの御嶽は、玉城城跡(たまグスク)内にありますので、『玉城城跡』を目指していきましょう!
那覇空港から玉城城跡までは、約22kmで車では約40分弱の距離です。
この玉城城跡は、『アマツヅグスク』とも称され、アマミキヨが最も古い時期に築いた御城(グスク)という伝説が残っており、久高島(くだかしま)や沖縄本島の中南部が見渡せる高台にあります。
所在地 | 沖縄県南城市玉城444 | |
駐車場 | 無料(10台) |
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TEL | 098-946-8817(南城市観光商工課) | |
ウェブサイト | 南城市(玉城城跡) |
フボー御嶽(ふぼーうたき) ※久高島クボー御嶽
フボー御嶽は、創世神である女神アマミキヨが降り立ったとされている久高島にあり、沖縄琉球開闢七御嶽の中でも最高の聖地とされています。
そのため、この御嶽は久高島の「ノロ(祝女)」しか入ることはできません。
昔から男子禁制の聖地であり、造られてから神々への祈りを捧げるためだけに存在している御嶽です。
久高島の真ん中くらいにあり、御嶽の入口までは行くことが出来ますので、厳かな雰囲気を感じてみたい方は是非行ってみて下さいね。
久高島に行くには沖縄本島の安座真港(南城市知念安座真1062)からフェリー(1日6便)で向かいます。
久高島の船乗り場(徳仁港)から約1.6km、徒歩20分程度です。
所在地 | 沖縄県南城市知念901-1400 | |
TEL | 098-946-8817(南城市観光商工課) | |
ウェブサイト | 南城市(久高島クボ―御嶽) |
首里森御嶽(すいむいうたき)
首里城・・・、沖縄の代表的な観光名所ですよね!
首里城の正殿に入る門(奉神門)の前に、下之御庭(しちゃぬうなー)という広場があります。この広場の一角に、首里森御嶽があります。
首里城は、那覇空港から東方向に約9km、車で約20分のところにあります。
ゆいレール(大人:330円、小児:170円)で行く場合には、那覇空港駅から首里駅まで約27分、そこから徒歩で約1km、約12分です。
※ゆいレールのフリー乗車券利用の場合には、首里城公園の入館料が割引になります。
アマミキヨによって沖縄開闢七御嶽の一つである首里森御嶽が造られ、この御嶽のすぐ脇に首里城が後から建てられたのです。
首里森(すいむい)とは首里城の別称で、首里城内には、「十嶽(とたけ)」と呼ばれる10カ所の拝所があったとされています。
その中で、首里森御嶽がもっとも格式の高い拝所の一つです。
所在地 | 沖縄県那覇市首里金城町1-2 | |
TEL | 098-886-2020(首里城公園管理センター) | |
開館時間 ※()内は公園開園時間 |
4月~6月 | 8:30~19:00 (8:00~19:30) |
7月~9月 | 8:30~20:00 (8:00~20:30) |
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10月~11月 | 8:30~19:00 (8:00~19:30) |
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12月~3月 | 8:30~18:00 (8:00~18:30) |
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料金 ※()内はゆいレール フリー乗車券利用時 |
大人 | 820円(660円) |
中人(高校生) | 620円(490円) |
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小人(小・中学生) | 310円(250円) |
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県営駐車場 | 沖縄県那覇市首里金城町1丁目 | |
料金 | 320円(小型) |
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ウェブサイト | 首里城公園 |
沖縄のパワースポット聖地である御嶽 まとめ
今回は、「沖縄のパワースポット聖地である御嶽(うたき)の種類とアクセス方法」についての情報をお裾分け致しました。
如何でしたでしょうか?
離島も含め沖縄では、今も信仰の聖地としてあがめられています。今回紹介した7御嶽以外にもたくさんの御嶽があります。
美ら海に関する観光旅行の合間に、偉大な自然のパワーを感じることのできる聖地を訪れて見ると、また違った沖縄の一面を垣間見ることが出来るのではないでしょうか。
おすすめの宿泊情報
南城市には、琉球開闢七御嶽のうち4つの御嶽(斎場御嶽、薮薩御嶽、天つぎあまつぎの御嶽、フボー御嶽)があります。
それ以外にも、観光名所やおしゃれな海カフェなどがありますので、観光の拠点にするのがおすすめです。
「ユインチホテル南城」のおすすめポイントは天然温泉です! 高台にあるホテルなので、夜景を眺め、天然温泉でゆっくりと観光で疲れた身体を癒すことができるのが魅力の一つです。また2017年7月には「アネックス」がグランドオープンするので、より素敵な環境が提供されること間違いなしです。
ホテルとかではなく、ゆっくり静かに過ごしたい方には、「海坐(kaiza)」さんがおススメです!
美ら海を見下ろすことのできる緑の木々に囲まれた丘の斜面にある 海が見える小さな宿 です。部屋数は4部屋しかないので、沖縄の自然を感じながら、のんびりと過ごすことができますよ♪
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