名札に名前書いたらにじんでしまった・・・
お子さんの入園や入学、新学期の際、布製の生地に学年や名前を書いたりすることがありますよね。
名札をはじめ、体操服、体育帽、ゼッケン、ハチマキ、上履きなど、いろいろなものに油性ペンや油性マジックで名前を書きます。
布製の生地に文字を書く場合、にじんでしまって文字がよく分からなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか。
また、兄弟姉妹がいる場合、上のお子さんのお古の体操着などを下のお子さんに着させることもあるかと思います。
苗字は同じなので、なまえだけを消して、書き直したいですよね。
今回は、「布に名前書くとにじむのはなぜなのか、にじまない方法や消す方法はあるのか」についての情報をお裾分け致します。
布に名前書くとにじむのはなぜ?
大きな布地に文字を書くのであれば、多少にじんでしまっても文字が読めるからいいか~、なんて場合もあるかと思いますが、やはりきちんとにじまずに書いてあげたいものですよね。
特に画数の多い文字ですと、どうしても細かくなってしまうので、文字の隙間がにじんで真っ黒になってしまうこともあります。
それにしても油性のペンやマジックを使用しているのに、なぜ、にじんでしまうのでしょうか?
油性といっても中身のインクは液体です。
布地に付いた液体のインクは、「毛細管現象」の影響によって繊維の隙間に入り込んでしまいます。
繊維の隙間にインクが入り込み、広がってしまった状態が「にじみ」です。
つまり、布地に文字を書く場合、インクが繊維の隙間に入り込まないように、隙間を無くしておけばよいのですね♪
では、布地に文字がにじまないで名前を書く方法をご紹介したいと思います♪
布に名前を書くときにじまない方法って
にじまない方法は、身近なものを使い、ちょっとした手間で行なうことができます。
ただし、布地の種類によっては思い通りの効果を発揮しないこともありますので、まずは目立たないところで試してみてくださいね!
ヘアスプレーを使う
『ヘアスプレーって、髪の毛を整えるのに使う整髪剤の?』
そうです、そのヘアスプレーです!
ご家庭にある一般的なヘアスプレーには、「コポリマー」という成分が配合されています。
このコポリマーは、油分をはじくという特性があります。
繊維の隙間にコポリマーを染み込ませることにより、インクが入り込んでいくことはありません。
またインクの油分をはじくので、広がっていくのを防いでくれます!
まずは、ご家庭にあるヘアスプレーの成分表示を確認してみて下さい。
成分欄に、「コポリマー」と記載されていればOKです♪
≪手順≫
①文字を書く部分にまんべんなくヘアスプレーを吹き付ける
②よく乾かす
③乾燥後、その上から油性ペンで文字を書く
スティックのりを使う
お子さんが工作などで使うスティックのりでもにじみを防ぐことができます。
これも原理は同じです。
繊維の隙間にスティックのりを染み込ませることにより、インクが入り込んでいくことはありません。
≪手順≫
①文字を書く布地の【裏面】にスティックのりをまんべんなく塗る
②よく乾かす
③乾燥後、布地の【表面】に油性ペンで文字を書く
④油性ペンが乾いたあと、水洗いしてのりを落とす
水を使う
これも原理は同じです。
水を入れた霧吹きを使用し、布地に水を吹きかけることによって、にじみを防ぐことができるんですね。
ただ、水を吹きかける量が少ないとにじんでしまったり、量が多いと文字が書きにくくなったりすることがありますので注意が必要で、布地の種類によって、水を吹きかける量を見極める必要があります。
布を持ち上げた際、水がしたたり落ちない程度がひとつの基準になりますので、多いと感じたらキッチンペーパーなどで水分を減らしてあげるとよいと思います。
≪手順≫
①文字を書く布地に水ををまんべんなく吹き付ける
②布地をよく伸ばし平らにする
③濡れた布地の上からに油性ペンで文字を書く
油性ペンで布に書いた名前を消す方法はある?
兄弟姉妹がいる場合、上のお子さんの洋服のお下がりを下のお子さんに着させるという場合は多いかと思います。
学校の体操服、運動帽、ハチマキなども、状態が良い場合は買い替えるのはもったいないので、お下がりとなりますよね。
名札で縫い付けてある場合には、名札を取り換えればいいですが、油性ペンで布地に直接名前を書いてしまってあるものは、なんとか名前を消したいんです!
しかし、油性ペンは、“消えない”、“落ちない”ということが前提のペンなので、布地に書かかれた名前を完璧に落とすことは難し~んです。(>_<)
ですが、状態によってはある程度落とすことができます。
それはどうするかというと、消毒用エタノール、もしくは除光液(プロピレングリコール類含有のもの)を使って落とします。
≪手順≫
※1 インク落しを行う際は周りのものを汚さないよう、ビニールシートなどを敷いた上で行うようにしましょう!
※2 使用中は強いにおいがするため、十分に換気をしながら作業するようにしましょう!
①消したい文字の部分に溶剤を少しづつ垂らす
②あて布をして裏からたたき、 あて布に移し取る
③あて布をきれいなものに交換し、①と②を繰り返す
④インクが溶け出さなくなったら、洗濯をして溶剤や皮脂を落とす
布地の種類や状況によっては、布地を痛めてしまう場合もありますので、まずは目立たないところで少しずつ試してみてくださいね!
布に名前書くとにじむのはなぜ? まとめ
今回は、「布に名前書くとにじむのはなぜなのか、にじまない方法や消す方法はあるのか」についての情報をお裾分け致しました。
如何でしたでしょうか?
油性ペンで文字を書くときは、間違わないよう気をつかってしまうのに、にじんでしまうと余計に焦ってしまうものですよね。
にじみ対策をしておけば、あとは間違わないようにするだけです。
でもゆっくり書くと、その分インクが布地に染み込んでいきやすくなりますので、あまり時間をかけずに書き終えるようにした方が、少しでもにじみが少なくなります。
もしよろしければ、試してみては如何でしょうか。