ひな祭りには、ちらし寿司でなければだめなの?
桃の節句の際、色々な具材をちらした彩とりどりの「ちらし寿司」を作ってお祝いする方も多いと思います。
ちらし寿司はとても華やかなので、お祝い事にはうってつけのお食事ではないでしょうか。
でも、なぜ桃の節句のひな祭りにちらし寿司を食べるのでしょうか?
今回は、「ひな祭りにちらし寿司を食べる理由と具材の意味、ちらし寿司以外のおすすめ」についての情報をお裾分け致します。
ひな祭りにちらし寿司を食べる理由はなあに?
ひな祭りの際、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、、ひし餅などを準備されると思います。
はまぐりのお吸い物や、ひし餅が何故ひな祭りに食べられるのかにはちゃんとした由来があるのですが、ちらし寿司には食べる理由がないんですね(驚)
≪ひな祭りでの食べ物に込められた意味≫
■はまぐり:良い人と巡り合いますように
■ひし餅
「赤」 :魔除け
「白」 :清浄
「緑」 :健康と長寿
ひな祭りにちらし寿司を食べるようになった理由としては、諸説ありますが、明解なものはないんです(^^;)
有力な説としては、雛人形の始まりである平安時代から、お祝いの場にて「すし」が食べられており、これが起源であるというものです。
平安時代の都である京都から始まった上流階級での「ひいなあそび」と呼ばれるおままごとのような遊びが、時代とともに、厄除けのための「ひいな遊びの人形=流し雛」となり、流し雛が人形に代わったのが雛人形の始まりだと言われています。
この頃のお祝いの際に食べられていたのが、お寿司の原型になったと考えられている「熟れ鮨(なれずし)」と呼ばれるものです。熟れ鮨(※1)とはお魚や貝類をお米とお塩で乳酸発酵させたものです。
この熟れ鮨ですが、貢納されるものであり、一般の多くの方が食べられるものではなかったのですね。
滋賀県の琵琶湖沿岸地方で作られている「鮒寿司(ふなずし)」が熟れ鮨の原型とも言われています。
そして時代が流れ、江戸時代の中頃に「流し雛」から「雛人形」へと変化していったのと同じように、お祝いでの食事も「熟れ鮨」から「混ぜ寿司」や「ばら寿司」と呼ばれるものへと変わっていきました。
すしの字も「鮨」から「寿司」に変わったのもこの頃からです。お魚をお米とお塩などで乳酸発酵させた「鮨」から酢飯でお魚を食べる「寿司(※2)」へと変わったのですね。
この時代においても、一般の多くの方が生魚を混ぜ込んだ混ぜ寿司を食べることは出来なかったので、お野菜中心(れんこんや豆、にんじん)の混ぜ寿司にてお祝いをしたのです。
そして、またまた時代が流れ、今の形の「ちらし寿司」に定着し、ひな祭りにはちらし寿司を食べるということになったのです。
鮨という文字から寿司へと変えたのは、握り寿司を開発した華屋與兵衛(はなやよへい)さんだという説があります。
すし(寿司)は「寿(ことぶき)、目出度いことを司る」食べ物であると宣伝したことから、流行り、定着したということですね。
ひな祭りのちらし寿司の具材はなんでもいいの?
ちらし寿司を食べる理由がないのであれば、ちらし寿司であれば中に入れる具材はなんでも大丈夫だよね、と思われるかもしれません。
確かに、お子さんによっては食べ物に苦手なものもありますので、お子さんの好きな具材を入れるので問題はありません。
でも、せっかくなので、縁起の良い具材を入れてみてはいかがでしょうか。具材の意味を知ると、きっと入れたくなってしまいますよ。
≪ちらし寿司に入れたい具とその意味について≫
■海老(えび)
えびのように腰が曲がるまで丈夫で長生きできますようにという願いが込められています。
また、えびの赤い色は魔除けとも言われています。
■蓮根(れんこん)
れんこんには長い穴が開いており、この穴を覗くと反対側が見えますよね。
「先が見える」ということで、見通しの良い人生を送れますようにという願いが込められています。
また、れんこんの穴は一般的なものは8個なんです。「8」とう数字も縁起の良い数字なので、縁起物の食材として親しまれているのですね。
■豆
豆は字のごとく、「マメ」に働き、良い仕事ができますようにという願いが込めらえています。
■ごぼう
ごぼうのように細く長く(永く)、しっかりと根を張りますようにという願いが込められています。
その他にも、春の季節を感じることの出来る、錦糸卵、にんじんやさやえんどうや菜の花などを入れると色鮮やかなちらし寿司になると思います♪
ひな祭りでちらし寿司以外のおすすめのもの!
ひな祭りにはちらし寿司が一般的ですよね。
でも子どもがちらし寿司を食べるときに、「ポロポロこぼして食べにくそう」って思った方も多いのではないでしょうか。
ご飯が固まっていては美味しくないですし、かといってほぐれ過ぎていても食べにくいですよね。
そこでオススメするのが、「手まり寿司」です♪
手まり寿司とは、ご飯に具材を乗せたり、混ぜたものを、一口で食べやすいようにピンポン玉くらいの大きさに丸めたお寿司です。
お寿司握るのってむずかしそうって思われるかもしれませんが、ラップで包んで丸くするだけなので、お子さんと一緒に作ることもできます。
飾り付けも簡単で、大皿にたくさん盛り合わせるのであれば豪華に見せることもできますし、個々のお皿に1人分ずつのせるのであればちょっと上品にな感じとなりますよ。
串に刺して、お団子風にするのも面白いかもしれませんね。
アレンジはたくさんありますので、チャレンジしてみてはいかがでしょう!
ひな祭りにちらし寿司を食べる理由は? まとめ
今回は、「ひな祭りにちらし寿司を食べる理由と具材の意味、ちらし寿司以外のおすすめ」についての情報をお裾分け致しました。
如何でしたでしょうか?
桃の節句のお祝い、女の子に対する家族をはじめたくさんの方の深い愛情がたくさんつまったお祝いだということが改めて感じられたのではないでしょうか。
ちらし寿司もいいですが、コロコロとした可愛い手まり寿司で、ひな祭りを演出してみるのも楽しそうですよね♪
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