雛人形、いつしまったらいいの?
雛人形をきれいに飾って、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物を作り、桃の節句のお祝いを楽しみましたでしょうか。
あとは雛人形をしまうだけとなった人も多いと思います。せっかく飾った雛人形ですので、収納するのはちょっと名残惜しいですよね。
雛人形は飾る期間はわずか1か月程度なのに、収納期間は11か月と長いのです。きちんと収納しないと大事な雛人形にカビが生えてしまうかもしれません・・・。
今回は、「雛人形をしまうのはいつがいいのか、しまい方としまう場所」についての情報をお裾分け致します。
雛人形をしまうのはいつがいいの?
桃の節句は3月3日ですよね。地域によっては4月3日というところもあります。
節句は、季節の節目となりますので、節目を過ぎているのに、雛人形をいつまでも出しておくというのはよくありません。
「雛人形を早くしまわないと結婚するのが遅くなる」ということを聞いたことありませんか? 本当なのか、迷信なのか、どうなのかと疑問に思っている人も多いと思います。
結論からすると、「迷信」です。
ですが、このような言い伝えが広まったのには、きちんとした理由があるのです。
季節の節目を過ぎているにも関わらず、雛人形を出したままにしているということは、
「片付けができない」
「だらしがない」
「しつけが行き届いていない」
という家庭もしくは子どもである、と他の人から思われてしまうということへの戒めなんですね。
また、お子さんの厄を引き受ける雛人形を早くしまうということは、「雛人形(お子さん)が早く片付く」 = 「早く嫁に行く」 という意味もあります。
いずれにしても、飾った雛人形は、きちんと片付けるということが大切なので、桃の節句が終わってから2週間程度を目安にしまうようにしましょう。
しまう際に、注意するのは、「良く晴れたお天気の日にしまう」ということです。雛人形(衣裳や、髪の毛、お顔など)には、「湿気」が大敵となります。雛人形の収納期間は一年近くありますので、しまう際にできるかぎり、湿気を入れないということが非常に大切になります。
また、大安などの吉日に片付けるほうが良いということを耳にしますが、特に気にする必要はありません。
≪雛人形をしまう日のポイント≫
■湿気の少ない、お天気の日を選びましょう!
■大安などの吉日を選ぶ必要はなし
雛人形のしまい方はどうすればいいの?
それでは名残惜しいですが、雛人形をしまっていくことにしましょう。
約1か月の間飾った雛人形には、意外にホコリが付着しています。ホコリを払ってから、箱にしまいましょう。
まずは、以下のものを準備します。
≪しまう際に準備するもの≫
■手袋
■ハタキ類、絵筆など
■コットンなど(雛人形のお顔の保護用)
■やわらかい布など(人形の胴体を保護する)
■防虫剤(人形用のもの)、乾燥材
準備が出来たら、さっそく始めていきます。
≪雛人形をしまう手順≫
①手袋をつける
雛人形をしまう際に、絶対にしてはいけないことがあります。それは、「雛人形を素手で触らない」ということです。手の油(皮脂)が雛人形につくと、皮脂をエサとするダニを繁殖させてしまう原因となってしまいます。
特にお顔には直接触らないようにしましょう。皮脂が雛人形のお顔に付くとシミとなってしまう場合があります。
その為、雛人形をしまう際には、「手袋」をすることをオススメします。手袋をすることで、爪が当たって「お顔」に傷がつくことも防ぐことができます。
②ホコリを落とす
手袋をしたら、ハタキなど(やわらかい素材のものがオススメ)で、全体的な部分のホコリを落としていきます。
雛人形の髪の毛や、細かい部分やちいさな部品などは、「絵筆」のような先が細くなっていものを使用するほうが便利ですよ。
③雛人形のお顔を保護する
ホコリを落としたら、雛人形のお顔にコットンや柔らかい布などを付け、保護しましょう。
④雛人形の胴体を保護する
衣裳を保護するために、胴体部分をやわらかい布などを巻き付けましょう。雛人形全体を覆う防虫剤も市販されていますので、こちらを使用するのでも良いでしょう。
⑤箱にしまう
雛人形をはじめ、小物を箱にしまい、最後に防虫剤(人形用のもの)や乾燥材を入れます。
防虫剤は箱の上方に置くか蓋の裏に貼り付けるようにしましょう。防虫剤の成分は空気よりも重いので下に溜まります。ですので、防虫剤を上に設置することで、箱の上部にも成分を行き渡らせるようにします。
雛人形をしまう場所はどうしたらいい?
雛人形にとって大敵なのは「湿気」ですので、湿気がたまらない場所にしまうのが最良となります。
一般的には、押し入れやクローゼット、物置収納部屋などにしまうことになると思いますが、出来るかぎり高い場所にしまうようにしましょう。
押し入れの場合は、中段や、下段ではなく、上段(天袋)にしまうのがオススメです。
更には、箱を壁や床に密着させるのではなく、すのこなどを敷いた上に箱を置き、壁から隙間を空けるようにしましょう。
また、しまいっぱなしにすることなく、定期的に箱を開けて、虫干しすることも大切です。
≪雛人形をしまう場所の注意点≫
■湿気のたまりにくい高い場所
■直射日光があたらない場所
■風通しの良い場所
■室温が高くない場所
そしてできれば、箱は「桐」素材の箱がオススメとなります。桐素材の箱は気密性があり、湿度を一定に保つ点で優れています。
しかし大きな桐箱は意外と高価です。そのため、ホームセンターに桐の板が売られていますので、DIYで箱を作ることにチャレンジしてみるの良いかもしれませんね。
雛人形をしまうのはいつ? まとめ
今回は、「雛人形をしまうのはいつがいいのか、しまい方としまう場所」についての情報をお裾分け致しました。
如何でしたでしょうか?
一年のほとんどは箱の中にしまってある雛人形です。だからこそ、しまうときにしっかりとメンテナンスをしてからしまってあげることが重要となります。
大事な雛人形ですので、大切に扱い、いつまでもきれいな状態で飾れるようにしてあげましょう♪
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